ルーコ 井上の「喜びを、創ろう」。集客・ブランディングの日々。

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集客・ブランディングのコンサルティングと、それに関わるWeb・印刷物 企画制作の、株式会社ルーコの代表です。 「喜びを創ろう」を基本理念に活動する日々を書いています。

2013年02月28日 09:09

体罰に勝て.5

前回の記事で
先生からは何も言葉はなかったけれど、体罰が突然終わったことを書きました。

それからしばらくも、その先生からは話しかけられることもなく、
目が合うことすらなく、
まるで私と友達(一緒にボイコットした友達)がその場にいないかのように
授業をしていました。

体罰より無視のがましだとは思いましたが
腹が立ちました。


家庭では、また別の話を父としていました。

「ここから先、まずいのは、内申(通知表の点)だ」
という話。

テストの点がよくても、先生に嫌われると簡単に通知表の点が落ちるということが
わかっていたので。
まわりの話だけでなく、実際に姉がそれを経験していました。

「テストでは、まったく文句のつけようがない点数をとるしかないな!
それでも内申が悪かったら、これはどういうことだ!って訴えればいい」と父が。
なんだか父は楽しそうでした。

父は、学年順位のグラフを作って、
「次のテストでここ、その次にここ」
勝手に決めて、楽しそうでした。

まともに高校に行くには、ほかの教科で稼ぐ必要があるんですが、
先生たちの間では、私がやったことはみんな知っていて、中にはその話を
「話題だよ」と言ってくる先生までいましたので、
とても不利な状況でした。

もとから成績は下から数えたほうが早いくらいで、勉強は嫌いで、
しかしまあ「やるしかない!」と、腹をくくりました。

というのも、このことで成績を落とされたんでは、体罰に勝ったことにならない
と思ったからです。

めらめらの闘志で急に勉強し始めました。
すでにそのとき3年生になっていました。

3年生になったとき、教科担当の先生たちは、2年生のときの担当から
そのまま3年生担当にあがってくるルールだった私の中学校でしたが、
あの体罰先生だけは、異例で別の学年の担当になりました。
その後も、その先生に誰かが殴られたという話はありませんでした。

私がやったことは無駄ではなかったと思いました。
でも、まだ戦いに勝ったことにならないんだ・・・
と思ってひたすら勉強の毎日を送りました。

時間かければいいというものではありませんが、
それまでの勉強嫌いでかなり学力不足だったので、
3年生なのに2年生の勉強もしなければならず、
風呂でもトイレでも勉強、寝ているとき以外はずーーーーっと勉強していました。

下校時などは、友達同士話しながら帰るのが普通のところ、
誰にも声をかけず誰よりも早く学校を出てさっさと帰宅し、ガリガリ勉強しました。

本来 外で走り回るのが大好きだった私でしたが、
太陽にあたらない生活で、青白い子どもになっていきました。

父が作ったグラフどおりに成績が上がっていき、
行きたい高校、目標ができ、ますます勉強に燃えました。

そうしたら・・・・
もう、腹が立った先生たちのことや、過去のことも、
まったく眼中にない状態になっていました。

あとで考えたら、この状態がほんとうの意味で
体罰に勝ったってこと
なんだろうなと思います。
先生が体罰をやめことでもな、学校のルールが変わったことでもなく、
この「自分の状態」がです。

いろいろありましたが、自分にはいい体験だったと
思える大人になりました。

こんなに長く書いてきたのは・・・
何か打ち込めることがあって、目標をもつと、苦しいことも、
乗り越えられるかもしれない
、ということを
今 体罰その他で苦しんでいる子に伝えられたらと思ったのでした。

これで、「体罰に勝て」シリーズ、終わります。



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Posted by ルーコ 井上美穂 │コメント(3)カテゴリ:自分のこと
この記事へのコメント
かっこえーぞ、井上美穂!

一休
Posted by ごちそう家 美人亭ごちそう家 美人亭 at 2013年02月28日 10:26
こんにちは、“草野球チーム・自営隊々長”こと“ジュエル足立”です。

時事ネタでもありますが、奥底に【永遠のテーマ】があるので
毎回、楽しみに読ませて頂きました。/(^o^) ケイレイ

いやぁ~・・・“美穂”社長、オットコ前ですなぁ・・・。(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン
「体罰に勝ったことにならない」

女子からは、なかなか聞かないセリフですよ。

まぁ、私は、立場や年齢から・・・
「なんだか父は楽しそうでした。」
方面の話も、非常に興味が湧きました。

> 何か打ち込めることがあって、目標をもつと、
> 苦しいことも、乗り越えられるかもしれない

きっと、その通りだと思います。
ただ、追い詰められちゃった子たちは、その目標も見つけられない位
キビシイ状態なのかもしれません。

ご両親がサポートしれくれたように
強い立場を利用した『巨悪』には
5レンジャーのように、大勢で戦いを挑むことも【正義】ですし
「戦い、勝利するんだ!」という強い決意と覚悟を持ったからこそ
目標を見つけられ、頑張れたんじゃないかな?

そんな感想を持ちました。
同時に、自分の中学時代の【汚点】と照らし合わせて、後悔の波に飲み込まれています。
(*^。^*) テヘペロッ

では、また。(^0^)/~~ バイバイ
Posted by ジュエルジュエル at 2013年02月28日 15:51
一休さん

ありがとう!
照れますね(^^;


ジュエルさま

追い詰められちゃった子たちのこと・・・
たしかに、目標も見つけられない位キビシイ状態を、
「追い詰められた」というわけだろうから、
目標をもてばいい、と断言はできませんね。
やはり、だれかに打ち明けることからだと思いますし、
打ち明けられるほどの信頼関係のある人がそばにいると
いいなと思います。

「汚点」って?!後悔するほどの激しい中学時代だったのですね。
だから今がある!?ということかもしれませんね。
Posted by ルーコ 井上 at 2013年03月04日 13:25
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